tea3pm

クラフト系なんてなかったんや! 再始動しようかと考え中

高齢者の交通事故報道で考える

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先日、高齢者の方が時速100km以上で
事故を起こした報道について考えてた

ボクは普段車に乗ります。
最近は、家にいることが多く、車に乗る頻度は減りましたが、
自分自身で ” 今日は車の運転をするべきではない。” と思う日も多々あります。

高齢者の方々はどんなことを思いながら車を運転していくのでしょうね?

 

うちのおじーちゃん

おじーちゃんの年齢ははっきり覚えてないんですが、
75才は超えており、車を運転します。

隣にボクが乗ることもあるのですが、ちょっと怖いんですよね。

ある日は、正面の信号が赤であるにもかかわらず、
スピードを緩めること無く交差点を素通りしていきました。


まだ交通量の少ない交差点で、事故にこそなりませんでしたが
非常に危険な運転であると共に、とても怖い思いをしました。

 

その事をおじーちゃんに指摘すると
「ハハハッ そうだったか? 全然気づかなかったよ。ホントに赤だったか~?」
非常に怖いことを言っていました。

 

またおじーちゃんの運転は、左右にふらつくことが多く
助手席に乗っていると不安でたまりません。

そしてありがちだけど、おじーちゃん曰く
” 黄色信号は急いで進め ” だと言う

 

いやいや黄色信号は、基本 ” 止まれ ” ですから。

 

免許の返納を打診

 おじーちゃん、おばーちゃんを含まない家族で一度話し合って、
もう十分高齢で運転も危なかっしい為、
免許を返納してはどうか?という結論に至った。

その旨をおじーちゃんに伝えたところ

 

・おばーちゃんの病院が遠くて通えない

・食材を買った後、運ぶ手段がない

・レンタル農園への移動、収穫した野菜を運べない

・田舎なので車がないと不便

などなど反論されていました。

まぁ、うちの家庭も誰かが必ず家にいるわけでもなく
おじーちゃんの代わりに車を運転してくれる人がいるか?と言われれば
現状は確実なことは言えないのである。

また、そう言われて ” それでも免許は返納すべきだ! ” という者はいなく
” そう言われたら、確かにそうだしな・・・ ” と
車を持ったことがある人なら、わずかばかりでもそう思わずにはいられない。

例えば、おじーちゃんに息子夫婦がいて、且つ、子育てをおえているなら
多少のことでひいたりしないだろうけど、
家庭には家庭の事情がでしゃばってくるもので
なかなか ” 運転免許を絶対返納!” とは言いづらいものだ。

 

結局、おじーちゃんは今も車を運転している

 

この間ドア横をこすってきたようだったが、その報告は特にない。

 

 

認知機能検査と高齢者講習

75才以上の方の運転免許の更新
www.keishicho.metro.tokyo.jp

 知っている人も多いと思いますが、
75才以上の人は上記のような検査や講習を受ける必要がある。

しかし、だ。

この内容を知っている人はそれほど多くはないでしょう。

 

ボクは運転免許を一度返納している。
車のいらない都会で暮らしていて、別の場所に引っ越すつもりがなく
身分証明が多義に渡る現代では不要だと思ったからだ。

 

その後、田舎へ引っ越すなんてことがあって
近年、再び自動車免許を取得するなんておバカなことをしている。

 

その時、再度教習所へ通うことになるのだけどそこで見た光景が実に、
認知検査と高齢者講習である。

 

ある日、ボクが次の授業を待っている時のこと高齢者講習が始まった
その中でも、” ちょっとこれはどうなの?” と思う光景があった。

 

視力検査の事 見えないおじーちゃん

右目から視力検査しますね~ と受付の方
検査台にはひとりのおじーちゃん。
見ているものは想像がつく、C の文字でどこが切れている方向か?ってやつだ

おじーちゃんは立て続けに同じ言葉を発する。

みえません

みえません

みえません

はーい次、左目で見てくださいね~

みえません

みえません

みえません

 

はーい次、両目でみてくださいね~
みえません
みえません
み・・・右ですか?

 

はーい、合格ですね~

 

 

ボク「 えっ?!」

 

 

 

視力検査の事 メガネなおじーちゃん

これも同じく視力検査での出来事
このおじーちゃんはメガネをかけていた。
受付の人に言われて、まずは裸眼から検査する

当然 ” みえない、わからない ” を連発する

が、ここからが問題。

はーい次、メガネをかけてくださいね~
右目~左目~と続くが返答は相変わらず ” みえない、わからない ” だ。

その光景をボクは見ていたのだけれど
おじーちゃんはメガネをかけていない。
” メガネをかけてください ” と言われたにもかかわらずメガネをかけなかった。

途中で気づいた受付の人が再度 ” メガネをかけてくださいね ” といい
検査を最初からやりなおす。
おじーちゃんは返事をしたものの、相変わらずメガネは頭の上である

また、再びメガネをかけて検査を受けるように促されて、
やっとおじーちゃんはメガネをかけた。


お年寄りとは言え ” 迷惑だなぁ ” なんて思っていましたが、
そのおじーちゃんは、検査を始める直前で、再びメガネをリフトアップ!
なんとまた頭にメガネを置いてしまったのである。

そんなことを4度繰り返して検査は終わるのである。
どう考えても、視力検査以前に認知検査でNGをもらっていいとしか思えない。

 

認知機能検査と高齢者講習の是非

 

おじーちゃんは検査~講習の間に長い休み時間が存在する
ボクもまた、次の授業まで時間あったりするわけで
おじーちゃんと世間話をする機会もあった。

 

おじーちゃん達に聞いたのですが、
路上講習は4人1組で行い、教官が教習コースを運転しては
注意点などを説明してくれるだけで、自分たちでは運転しなかったとのこと。
それはどうやら毎回のことらしく、
自分たちでコースを運転すると言うことはないんだそうだ。

そういうものなんでしょうか?

ボクもその教習所にいる間、教習コースを眺めている時間も結構ありましたが
おじーちゃんたちが運転している姿を一度も見たことはありませんでした。

 

そしてもうひとつ。

 

おじーちゃんが言うには、検査、講習で落ちた人を見たことがないんだそうです。
講習同期の人たちは、まとまって全員合格。

それもまたボクがちょうど立ち会った時、
追加講習を言い渡された方々は見なかった気がします。

 

結局、この認知機能検査と高齢者講習は受ければ合格。
明らかに問題がありそうな人でも合格。
そうなんじゃないでしょうか?

教習所等で講習を受けて、” 免許なくなっちゃったよ ” なんて事になったら
近隣地域ではその教習所の評判が悪くなるのかもしれない。
評判が悪くなると、教習所自体の経営に被害が及ぶのではないか?

憶測ばかり考えるけど、
実際ところ、どうなんでしょうかね?

認知機能検査と高齢者講習
これってホントに機能しているのかな?

 

おわりに。

多くの高齢者さん達は、問題なく自動車の運転が出来ているのかもしれない。
でも、その中で大事故を起こしたという報道

今年に入って ” 高齢者による自動車事故 ” が何件あっただろう?
実際に人を轢き殺した事例が何件あるだろう?


報道に出てくるのは、どれも悲惨な事故で、なんの罪もない関係性もない
その辺にいる ” ごく普通の人 ” が、突然、死に追いやられる。

遺族たちはその高齢者である人に対してどんな気持ちを抱くだろう?

 

自分よりも若い子が亡くなった時なんかはいたたまれない。



こういったニュースを見るたびに、世の中の高齢者ドライバーさん達は
若者を轢き殺すマシーンなんじゃないか?とか思ってしまうこともある。

もちろんそれはオーバーなことではあるのだけれど、
うちのおじーちゃんも危険な運転をしているのを知っている。
だからこそ、運転をやめてほしい気持ちもある。

 

この案件は闇が深い。

 

この先、同じようなニュースを何度見て
どんな改定がなされていくのか。
こういった問題が密かに ” 近くにある ” 状況で
なにを考え、なにを決定するべきなのか。